《ホフマン物語》って、ホフマンの恋愛劇なの?

さて、お邪魔してきました「二期会 リハーサル見学会」は、実はシアターガイドWEB会員様への限定企画で、女子クラ部としてはそれに便乗させていただいた形。

稽古場見学の前には、音楽評論家・室田尚子さんによるオペラの見どころ&聴きどころ解説もありました。

室田さんのハイテンション・トークに、《ホフマン物語》への期待は高まるばかり。

 

そこで、頭に叩き込んだオペラのあらすじを、皆さんにもご紹介しましょう。

オランピアの場面(二期会公演より)
オランピアの場面(二期会公演より)

《ホフマン物語》は、枠構造になっています。

 

第1幕とエピローグの舞台である酒場、ここは詩人ホフマンの現実の世界と考えていいでしょう。

2幕から4幕までは、酔っ払ったホフマンが振り返る、世にも不思議な失恋話。

 

主人公はもちろんホフマン。

このホフマンには、ニクラウスという相棒がおります。どのエピソードにもくっついてくる掴みどころのないヤツですが、実は芸術の女神ミューズの化身?とのうわさ。

 

そのニクラウスに相対するのが、ニュンベルクの顧問官リンドルフ。

現実のホフマンの恋人である歌姫ステラに横恋慕している目ざわりな男ですが、その正体が悪魔とあれば納得です。

この悪魔は姿を代えて、ホフマンの過去の物語でホフマンの恋路をことごとく邪魔することになります。

 

さて、ホフマンの過去には3人の恋人。

 

登場の順番は、版によって変わることがあります。今回の二期会公演では、この順番。

 

〔オランピア〕

一人目、バレエ《コッペリア》の主人公としても有名な、機械仕掛けの人形オランピア。

人形とは知らず、このオランピアに恋しちゃったホフマン。

悪魔はここでは人形細工師コッペリウスに化けて、オランピアに売った目玉の代金が支払われていからといって、オランピアを壊してしまうんですよ。

あ~、おそろしや。

ジュリエッタの場面(二期会公演より)
ジュリエッタの場面(二期会公演より)

〔ジュリエッタ〕

二人目はジュリエッタ、娼婦です。

ジュリエッタは、ここでの悪魔・魔術師ダペルトゥットにそそのかされ、ダイアモンドの代償としてホフマンの影を奪うことを約束。

ホフマンを籠絡して、本当に影、つまり魂を取ってしまうのですね。

 

〔アントニア〕

三人目、アントニアは美しい声をもった娘。ところが病弱なため父親に歌を歌うことを禁じられているのです。

この病弱な歌姫とホフマンとの恋は一瞬成就したかに思えたのですが、ミラクス博士に化けた悪魔はアントニアをたきつけて、歌い殺してしまうのでした。

 

3つの失恋話を経て、エピローグの酒場に戻ってきます。

恋人ステラに振られたと思っているホフマンは、飲んだくれてつぶれています。

それを見つけたステラはいよいよ幻滅して、リンドルフと去ってゆくという結末です。

 

いたたまれないホフマン…、とも思いますが

ミューズ=ニクラウスが、恋に現を抜かしている詩人ホフマンを芸術の道に連れ戻した、

のだとすれば

この戦いは、あながち悪魔の勝利とも言えないようです。

 

ちなみに、3人の恋人たちは、本当はステラの化身なのでは、という説もあります。オッフェンバックはどうも一人の歌手にこの3役を歌わせようとしていたらしい節があるのですが、現実的には難しいですよね。

というのも、この3役、いずれも異なるタイプの声を必要とします。

コロラトゥーラ、リリック、ドラマッティック・ソプラノ…と、まったく違う歌唱が求められるのですが、その3つの役(ステラもいれれば4役!)を一人で歌いきってしまう、という果敢なチャレンジに挑んでいる方も、いるんですよ。

かつては、グルベローヴァや、最近だとディアナ・ダムラウなどが名乗りをあげています。

 

(つぎは、GPにお邪魔します♡)

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