【読響カレッジ第5回レポート】 恋によってさまよった“魔境”を疑似体験するベルリオーズ♡

10月の読響カレッジは、先日の女子クラ・パーティにも参加してくださったKさんが初参加。

「最近クラシックを聴きたいと思っているんですが、オススメありますか?」というKさんに、

それならば是非にと、コバケンが再登場する読響カレッジ後半戦初回のコンサートに足を運んでいただきました。管弦楽の魔術師、ベルリオーズの誇大妄想的な物語が炸裂する交響曲はどのように胸に響いたのでしょう。

Kさんのレポートでお楽しみください。

《魔境を奏でる管弦楽の奇才》

◆ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」 作品9

◆ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14

http://yomikyo.or.jp/2012/10/5-6.php

 

実は私がベルリオーズという作曲家について知っていることはごく僅かしかなく、それは「幻想交響曲」が生まれたあの有名なエピソードだけ。ベルリオーズが当時パリ音楽院で学んでいて、当時イギリスからやってきた、シェイクスピア劇団の主演女優で当時人気絶頂であった、ハリエット・スミッソンに恋い焦がれた激情が、彼を作曲へと駆り立てたということです。

 

なので、ほとんど知識はなかったのですが、その分、知らない世界の扉を開く好奇心があって、当日をとても楽しみにしていました。

 

そんな私にとって嬉しかったのが、公演前30分の解説。そのお話の中では、「幻想交響曲」の初演は1930年で、ベートーベンの死からわずか3年後のことであり、ベートーベンに憧れ、その影響を受けていること。とても繊細な感性の持ち主で、それが作品に良く反映されていること。また、旺盛な実験的精神の持ち主で、当時、発明されて間もない管弦楽器を積極的に取り入れ、演奏したこと。などなど、私の知らないベルリオーズの人となり、そして時代背景や特徴が凝縮された内容で、ちょうどアペリティフみたいな感じでしょうか(笑)。これから演奏される音楽への興味が、一気に高まりました!

 

そして、いよいよ演奏がスタートしました。まずは、序曲「ローマの謝肉祭」作品9の演奏。

指揮は日本を代表する、コバケンこと小林研一郎さん。

 

冒頭の解説にもあったように、ベルリオーズは管弦楽器の使い方が特徴的だということで、聴いていましたが、まさにその通り!普段、クラシックを聴くとき管弦楽器をそう意識して聴く方ではないのですが、「管弦楽器ってこんなに華やかで、明るい音なんだ!」と、魅力を再発見しました。とくに金管のフルート、サクソフォーン、ホルンの音がリズミカルに鳴っていて、今にも踊り出したい気分になりました!

 

続く、「幻想交響曲」作品14でも、管弦楽器に注目していましたが、今度は全体のハーモニー以上に、時々ソロで挿入として効果的に使われている場面がいくつもあって、それも素晴らしい発見でした。当時発明されたばかりの楽器、エスクラリネット(小型でかん高い音が出るクラリネット)やチューバ、さらにハープや鐘まで登場し、とても賑やかな雰囲気に。ベルリオーズは、当時では斬新かつ実験的な試みとしてオーケストラに新しい楽器を取り入れた、と言われていますが、ソロではまさにそのお披露目!といった感じで、一つ一つの楽器の特徴を最大限に引き出された形に、ベルリオーズの作曲家魂とともに、遊び心をも見た気がして、勝手にシンパシーを感じてしまいました。

 

幻想交響曲は、言ってみれば恋の苦悩がエネルギーとなって生まれたものなので、暗いイメージを持たれる方も、ひょっとしたら多いかも知れません。でも、不思議とそういう雰囲気にならないのは、管弦楽器が楽しげに使われているからかも知れません。

それからこれも勝手な想像ですが、ベルリオーズ自身が狂気に近い恋を経験し、苦しい想いをこえた先に見える、“甘美”にたどり着いたからなのかも知れませんね。(とはいえ、ハリエット・スミッソンとは、のちに結婚するんですよね。めでたし、めでたし♪♪)

恋によってさまよった“魔境”が、楽曲を通して疑似体験できるような、素晴らしい演奏会でした。

 

そして、ベルリオーズも好きになってしまいました!

しばらくハマって聴いてしまいそうです。

帰りにはご一緒した方と、ときめきトークで盛り上がり、

「クラシックを一緒に楽しめるって素晴らしいな」と感じました。

 

まだ始まったばかりですが、クラシック道、“トキメキ”とともに、歩んでいきたいと思っています♪

 

次回、読響カレッジは、11月15日(金)。

クラシック初心者必聴のチャイコフスキーですよ! おなじみ「弦楽セレナーデ」に、“チャイコフスキーの運命”なるキャッチが付いている交響曲第5番。どちらも大の付く人気曲ですから、いまから楽しみです。

http://yomikyo.or.jp/2012/10/6-7.php

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