【フォルテピアノ通信①】大村圭子さんプロフィール

大村圭子さんとフォルテピアノ
大村圭子さんとフォルテピアノ

joshicla.comをオープンさせて約1ヶ月。

いろいろな方々より、お問合せを頂き、とっても嬉しい女子クラ部メンバーです!!!

いつも本当にありがとうございます。励みになります!

 

先日は、な、な、なんとオーストリアのチェンバリストでありフォルテピアニストの女性の方よりご連絡があり、フォルテピアノやオーストリアにある楽器博物館”クレムスエック城”について日本の方々にも知っていただきたい、ということでした。

 

フォルテピアノの生の音を聴くと、普通のピアノが聴けなくなるみたいだよ、といわれるくらい、とても魅力的な古楽器です。

生ではなく、CDで音を聴いてみたのですが、なるほど!ピアノとはまた違った優しい感じの音色♪

是非、オーストリアからフォルテピアノを中心にレポートしていただけるよう、お願いしましたところ快くお引き受けくださいました。

 

というわけで、今月~来月にかけて定期的に【ピアノフォルテ通信】(大村圭子さん)をスタートいたします!

 

初回の今日は、大村さんよりご自身のご紹介です。

みなさま、是非ご一読いただき、私たちと一緒に古楽器の世界に触れてみませんか?

はじめまして!チェンバリスト&フォルテピアニストの大村圭子です。

チェンバロやフォルテピアノは古楽器と言って今のピアノよりずっと古い時代のものです。

チェンバロではルネッサンス時代からバロック、フォルテピアノではモーツアルト等のウィーン楽派からロマン派にかけての作品を主に演奏します。

 

今、私はオーストリアのリンツにある音楽大学のチェンバロ科とフォルテピアノ科、2つの修士課程に在籍しながらクレムスミュンスターという小さな町にある楽器博物館クレムスエック城で働いています。

私の仕事は博物館のピアノコレクションのガイド、デモンストレーション、フォルテピアノのセミナーをしたり、イベントの企画、VIPとの連絡係、などなど。つまりできることは何でもする、といった感じです。

実はお城の中に住居を借りて住んでいるんです。ここに越しててきてからすでに2年たちました。

よく、お城住まいなんて優雅、とか言われますが、とんでもない!

引越して来た当初は家中蜘蛛の巣だらけで、床はぼろぼろだし、窓はがたがた。

掃除するのに1ヶ月もかかりました!

何しろ築城の歴史は12世紀にさかのぼり、現在の建物は18世紀のものだそうですからね。

 

私は大阪教育大学ピアノ科を卒業した後、20代の時にミュンヘン音大に留学してピアノと音楽教育を専攻、卒業証書も頂いて帰り、ずっと大阪でピアノ教師をしていました。生徒さんはピアノの先生や音大受験生など優秀な方ばかりで、たまに小さな演奏会も開いたりして忙しくしていたんですが40歳くらいのあたりから何だか人生に冒険が足りない気がしてきて、このまま一生終わるのイヤッ、とばかりに2度目のドイツ留学に踏み切ったんです!

 

初めは1年位で日本に帰る予定だったのですが、ワイマールで初めてフォルテピアノという楽器を知り、虜になってしまいました。

「なんと軽やかに自然に流れる音楽、そしてそのきらびやかな音色・・・」

それはモダンピアノでは考えられないような音の世界でした。

 

私は手が小さくて華奢なのでモダンピアノの鍵盤はとても重く、いつも筋トレをしているようでした。

訓練と努力の日々なのに自分の考えていることが指先で表現できない。それに比べてフォルテピアノの鍵盤はびっくりする位軽く、深さはモダンピアノのおよそ半分くらいです。初めはとまどいましたが、「これだったら自分の音楽が全部表現できそう!」という気がして、だんだんと古い時代の楽器に惹かれて行きました。

 

ワイマール音大にはフォルテピアノ科がなく、とりあえず似たような感じの楽器と考え、チェンバロ科に入りました。

しかし、これが大間違いで、ピアノはフォルテピアノも含めて弦をハンマーで叩いて音を出す楽器なのに、チェンバロは弦をツメではじいて音を出す楽器だったんです。

ピアニストのタッチでチェンバロを弾くと楽器はちゃんと鳴ってくれないのです。

チェンバロ科にいた4年間はピアノを弾くことはご法度。しかし、チェンバロが鳴ってくれるようになると、どんどんチェンバロが好きになり、今ではその音を出すことに喜びを見出しています。

 

ドイツのワイマールでチェンバロ科を卒業した頃にはとことんまでチェンバロを極めたい、という欲も出てきました。

世界的なチェンバロの巨匠、ボブ・ファン・アスペレンのもとで学ぶためオランダ、アムステルダムに行くか、フォルテピアノを学ぶためオーストリアに行くか随分と迷いましたが、結局オーストリアの方に心動かされオーストリアに住むことにしました。

 

今住んでいるオーストリアのクレムスエック城は、フォルテピアノの講習会で訪れたときに一目ぼれ。こんなに沢山のフォルテピアノがある所に住めたら、毎日ずーっと練習できるだろうな、とふと思い、館長のプライス先生に“ ここに住居、お借りすることはできますか?“ と冗談半分で質問したところ、すぐに許可をして下さいました。こんな事を質問してきたのは私が初めてだったとか。

 

いままで、本当にたくさんの幸運な出会いがあり、今にいたります。

クレムスエック城では子ども向けのイベントなども行っており、嬉々としながら話しをきいてくれる姿に、こちらも楽しい時間を共有しているなと感じています。

 

実は3月2日に故郷大阪で、フォルテピアニストとしてのデビューリサイタルを開きました。

引き続き、このフォルテピアノ演奏会のことについてもレポートしますので次回の更新も是非お読みになってくださいね!

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