【読響カレッジ 最終回】憧れの生ボレロ!

文京シビックホールにて
文京シビックホールにて

1年続いてきた「読響カレッジ」も、3月7日が最終回。

もう1年経ったのか~という事実にも愕然としますが・・・。

 

20時から始まるコンサート、仕事をしている身には無理せず会場に駆けつけられるちょうどよい時間。そして仕事帰りに聴くのなら、1時間でも十分おなかいっぱいになります。

もっとこういうコンサートが増えるといいのにな。

 

さて、最後を締めるのはやっぱりこの曲、ということで「ボレロ」。意外と聴いたことのない生ボレロは、レポーターKの耳にどのように聴こえたのでしょう。

 

 

■演目---オーケストラ芸術の粋、ラヴェルのボレロ

 

ラヴェル:《マ・メール・ロワ》組曲

ラヴェル:ツィガーヌ

ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ

ラヴェル:ボレロ

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2014年の読響さんの第1回目、前回のドヴォルザークには行けず残念でしたが、今回は最終回。

締め切り間近の仕事も片付け、何とか行くことができました。嬉しいです!

 

読響カレッジ第8回目の記念すべき最終回は“ラヴェル”です。

 

普段私はラヴェルを聴くことはあまりないのですが、ボレロだけはなぜか時々無性に聴きたくなって、つい手にとってしまう作品。

最近たまたま『愛と哀しみのボレロ』という1981年公開のフランス映画を観賞したこともあって(映画のなかでは絶えず、ボレロの音楽が鳴り響いていて、音楽の使い方が印象的!)生では聴いたことがなかったボレロをオーケストラで聴くことに焦がれていたタイミングでもあったのです!

 

さて演奏前には、読響でおなじみの音楽評論家・奥田佳道氏による解説。

(今更ながらですが、奥田さんの声とても落ち着きます♪)

 

奥田さんの解説は、いつも美しい言葉が溢れ出てくるので書き留めたくなってしまうのですが、ここではラヴェルの生い立ちと音楽性について30分間たっぷりお話いただきました。

 

何よりも心を捉えられたのは、ラヴェルはフランスに生まれながらもスペインに近いバスク地方の出身で、生まれ育った環境が音楽性に多大な影響を与えているであろう、という点でした。

 

ラヴェルのお父様はスイス人で時計職人だったのでは?という説もあり、そのことになぞらえてラヴェルの音楽が“スイスの時計職人のように精巧で精密である”と、例えて語られることがあるといった点も、非常に興味深かったです。

さらにラヴェルは、小さな頃から童話の世界に親しんでいたということです。

そうした解説を元に音楽に耳を澄ませてみると、実に納得!と思えるところがとても多く、新鮮な驚きと感動をもたらしてくれます。

 

演奏では『マ・メール・ロワ』組曲からスタート。

 

指揮は、全身から漂う品性が魅力の大友直人氏によるもの。

 

まず、タイトルの音の響きだけでもうっとりしてしまいそうな美しさが感じられますが、音楽はそれ以上に美しいものでした!

 

なんでもあの「マザー・グース」を題材に描かれたものだということで、童話の世界感や懐かしい情景が浮かんでくるような、おとぎ話の世界に惹き込まれるような雰囲気があり、とても心地良く聴き入ってしまいました。

 

続く『ツィガーヌ』では、若手ヴァイオリニストとしてご活躍中の松田里奈さんがソロを飾られ、その音だけでなく演奏する姿がダイナミックかつ美しく魅了されました。聴かせるだけではなく“魅せる演奏”という感じ。

 

『亡き王女のためのパヴァーヌ』では、目を閉じて聴かずにいられないほど繊細で詩的な音の広がりに「一音一音、決して聞き逃すまい!」という気持ちで聴かせていただきました。

 

そしてクライマックスの『ボレロ』。

 

やっと念願が叶って、生で聴くことができました!

 

ずっと繰り返す「タタタタンッ、タタタタンッ」というリズムと次第に色々な楽器が参加して力強く進んでいく音がたまらなく好きで(繰り返しって単調なだけでなく、シンプルなリズムだからこそ人の心を掴む何かがあると最近実感しています)音と一緒に旅をしている気分になりました。

つまり音の世界のなかに入り、自分も音楽の一部になってしまったということです!

 

完全に陶酔していますが。。

 

演奏された曲はそれぞれに色合いと趣が違い、でもラヴェルという人となりをバックグラウンドとともに想起させるもので、読響カレッジ最終回にふさわしい演奏を堪能させていただきました。

 

最後になりますが、解説でもあったようにラヴェルは楽器の使い方に物凄く精通していて、特に管弦楽器を繊細に扱うことに長けてはまさに“スイスの精密な時計職人”そのもの、といった緻密さで音を紡いでいった印象を受けました。

特に夢へ世界へと誘う、ハープの音色は久しぶりに聴きましたが、天女のように清らか。

とても美しいなと感じました。

 

それから、まるで印象派の美しい絵画のように音から情景が浮かぶラヴェルの音楽から、音楽の天才としてだけでなく絵画の素養も感じさせるものがあり、深く心を揺さぶられました。

 

 

読響は今回が最終回ですが、今後もクラシックの世界を堪能していきたいと思います。

お約束のアフターコンサートは、シビックホールすぐ横のイタリアン・バーへ。

そしたら、近くのお席はみんなコンサート帰りのお客様ばかりで、いくつものテーブルでクラシックの話題に花が咲いていました。

 

読響カレッジはこれで終了ですが、来シーズンから"旅”にスポットライトをあてた「気楽にクラシック~ヨーロッパ音楽紀行~」のシリーズがはじまります。

おなじく20時からはじまる1時間のメニュー。

ぜひお楽しみに!

 

読売日本交響楽団「気軽にクラシック~ヨーロッパ音楽紀行~

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