【読響 気楽にクラシック①】赤いフェラーリ!溌剌としたカリニャーニに魅せられて

去る6月6日は読響「気楽にクラシック」という1時間のコンサート・シリーズ第2回が開催され、《陽光あふれる歌の国、イタリア》ということで、イタリアをテーマにしたプログラムが組まれました。

昨年の「読響カレッジ」にもご同行いただいたレポーターのKさんと、本年度の新レポーターKCさんそろい踏みで、お邪魔してきました。

本日は、Kさんからのレポートをどうぞ!

 

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レポーターのKです。

 

今年4月からスタートした「気軽にクラシック〜ヨーロッパ紀行」は、毎回ヨーロッパの、ある国をテーマにしたクラシック音楽を、少し遅めの20時から凝縮された内容で、1時間たっぷり堪能できるというもの。演奏前には、その日に演奏される曲目について30分の解説があり、クラシック初心者でも聴きどころや楽曲に込められたストーリーがわかるので、とっても嬉しい内容なんです。

 

そして今回のテーマは“イタリア”ということで、陽気な気分を携えて会場に向かいました。

まずは、演奏前の解説ということで、舞台・芸術観賞に造詣の深いアナウンサーの中井美穂さんと、イタリアオペラに精通している音楽評論家の加藤浩子さんのお二人による解説から始まりました。

 

イタリアの地理的な特性のお話も興味深かったのですが、やはり最も印象的だったのは、今回演奏される全5作のお話。

まず前半の4作は19世紀ロマン派のオペラ作品でみなテーマが凄惨な悲劇でありながらも、音楽は甘美な旋律に溢れている点がイタリア生まれの作曲家の魅力だということ。そして後半が〈イタリア〉交響曲。こちらの作品はご存知、北ドイツ人のメンデルスゾーンによる楽曲。メンデルスゾーンはイタリア各地を何度も訪れ、ローマに滞在していたこともあるそうで、ドイツにはない南国的な空気、また燦々と降り注ぐ太陽のイメージに影響を受けたそう。ということは、〈イタリア〉交響曲はメンデルスゾーンによる、イタリア的解釈の集大成なのでは!?と思い、演奏への期待もさらに高まるのでした。

 

そしていよいよ、演奏のスタートです。

 

指揮は、解説でも加藤浩子さんが“まるで赤いフェラーリのよう”とたとえていらっしゃった、パオロ・カリニャーニ氏。登場シーンから、イタリアの空気を届けてくれるような明るく溌剌とした雰囲気で、会場を湧かせてくれました。さすがは、世界の一流劇場から引く手あまたの指揮者。その華やかな存在感には魅了されて、気分はすっかりイタリアに!

 

彼のタクトが奏でる1曲目は、ヴェルディの歌劇「運命の力」序曲。ヴェルディといえば、イタリアオペラ最大の作曲家と言われていますが、「運命の力」は中期の名作で、誤って恋人の父を殺してしまった主人公が運命に翻弄される話なのですが、そういった悲劇性は片鱗さえも感じ取れない、非常に勢いのある華麗で明るさに満ちた、開幕にふさわしい楽曲でした。

 

続く2曲目は、マスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲

こちらは、うってかわってしみじみとメロディーの美しさを堪能できる1曲でした。

 

私は曲のタイトルだけを見たときは知らずに「どんな曲だろう?」と思っていたのですが、聴いてみたらどこかで聴き覚えのある曲でした。初めて聴いたときは、まさかこの曲のテーマが悲劇だとは思いもよらなかったのに、実際には現実の事件を題材にした恋の悲劇だということ。愛憎絡み合う感情を沈静化させるかのようにハープの清らかな音色が、美しいメロディーの上で際立っていて、心の奥に静寂をもたらしてくれるかのよう。“動があるからこそ静が生きる”。そんなことを思わせてくれた1曲でした。

 

続く3曲目のベッリー二の歌劇「ノルマ」序曲、そして4曲目のレオンカヴェッロの歌劇「道化師」間奏曲も、味わい深い楽曲でした。ドラマティックな華やかさ、激しさが旋律を奏でる一方で、優しい表情をも匂わせており、悲劇という底知れぬ哀しみを明るさで包み込むイタリアオペラ特有の魅力に、すっかり感じ入ってしまいました。

 

そして締め括りは、ビジネスの才に長け、その上絵の才能、教育者としての顔を持つなど、マルチタレントの代名詞、メンデルスゾーンの交響曲 第4番「イタリア」。ドイツ人であったメンデルスゾーンは、さぞ燦々と降り注ぐイタリアの太陽、青い空と広い海に心を動かされたのでしょう。“歓喜の国イタリア”という言葉が浮かんできそうなほど、リズミカルで躍動感溢れる明るい曲調の音で、たっぷりとイタリア気分を楽しませてもらいました。

そして、終演後には演奏者直撃インタビューをさせていただきました。

今回の犠牲者(??!)は、ヴィオラの渡邉 千春さん。

ですが、インタビューの模様は、また次回!

 

 

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