第1回ナビ付きプレトークのご報告 by 飯田有抄さん

飯田有抄さんと指揮者のフルシャさん
飯田有抄さんと指揮者のフルシャさん

東京都交響楽団さんとのナビ付きコンサート・ツアー。

ただいま第2回〈ビゼー〉の参加者募集中ですが、いったいどんなツアーなの、プレトークの内容って何が話されるのかしら、という方のために、第1回〈スーク〉の回のナビゲーター、飯田有抄さんよりレポートをいただきました。

 

飯田さんのトーク、笑いの絶えない、楽しく、しかもわかりやすく、目からうろこの落ちまくった素晴らしいトークでした!!

 

8/3(日)ナビ付きツアー第2回の詳細はこちらで。

第1回 ナビ付きコンサート、トーク内容レポート 

 

コンサート前のトークで参加者の皆さんにお伝えしたかったことは大きく三つありました。

1つ目は都響と指揮者のヤクブ・フルシャさんの魅力、2つ目はチェコの作曲家ヨゼフ・スークの人物像や彼の生きた時代について、3つ目はコンサートで鑑賞する二つの作品、組曲《おとぎ話》』op.16と交響詩《夏の物語》op. 29についてです。

 

2010年から都響の首席客員指揮者を務めておられるフルシャさんは33歳。

若手ながら安定感のある指揮と迫力と繊細さに富む音楽作りで客席を魅了しています。都響の精緻なアンサンブルとの相性は抜群です。トークでは彼の音楽的なバックグラウンドについてや、誠実なお人柄とそれにまつわるエピソードなどをご紹介。

そんな中、本番直前にも関わらずフルシャさん御本人が私たちが集う楽屋にお越し下さり、これから演奏されるスークの作品について、概要をご説明下さいました。

そのソフトで明快な語りに、参加者の皆さんも作品に対する理解が一層深まったことと思います。

 

フルシャさん登場のザワザワ感のこる中、飯田さんがフルシャさんのお話くださった内容を要約してくださいました。

チェコの作曲家・ヴァイオリニストのスークについては、まず音楽史における位置づけを確認し、どのような人生を歩んだ人物なのかを概観しました。チェコの作曲家として有名なスメタナより一世代若いのがドヴォルザークですが、スークはドヴォルザークよりもさらに一世代若い人物です。ドヴォルザークの愛弟子として注目を集め、当時のチェコの主要作曲家となりました。師ドヴォルザークの娘と結婚し、ちょうど二人の愛が成就した頃に作曲されたのがコンサートの一曲目、組曲《おとぎ話》です。明るくメルヘンチックな作品で、クラシック音楽の入門曲にも相応しいカラフルなオーケストラ作品です。

 

スークの人生に暗い影を落としたのが、師ドヴォルザークおよび妻を立て続けに亡くすという不幸でした。

彼は傑作《アスラエル交響曲》を作曲し、その後は一層深みのある音楽性と複雑なテクスチャーを持ったオーケストラ曲を作りました。コンサートの後半に演奏された交響詩《夏の物語》もそうした一曲です。

 

作品解説としては、組曲《おとぎ話》のもとになった戯曲のあらすじや、《夏の物語》の各楽章の聴き所や楽器使いの特徴などについてご紹介しました。また、同時代のヨーロッパの音楽シーンではどのような動向が展開されていたのか、「交響詩」というジャンルや「絶対音楽vs 標題音楽」といった視点についてもお話させていただきました。

 

1時間に渡るトークの間、参加者の皆さんはとても熱心に、かつフレンドリーな反応を示してくださりながら聞いて下さいました。また休憩中や終演後もロビーで演奏に対するそれぞれのご感想などをお伝え下さり、和やかで充実したイベントなりました。初企画にこのような形で関わらせていただき、心から感謝しております。

文・飯田有抄

"交響詩"について、スークの同時代人について

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